ピアノレッスン よくある質問
Q1:小さい子どもにも教えているの?
はい、年中さんからピアノを習い始める方が結構いらっしゃいます。小さなお子さんが音楽に親しみピアノを楽しめるように、体を動かす活動を積極的に取り入れたレッスンをしています。特に
を少しずつ身につけることができるように、常に保護者の方に家での様子などをうかがいながらレッスンを進めます。私自身も子育て真っ只中、一緒に子育てに参加させていただく気持ちで指導に当たっています。
Q2:小さい子どもにはどんな教本を使っているの?
2012年1月新発売になった黒河好子先生著「さぷりキッズ」、田村智子著オリズムピック~ドレミファソランド~せんかんブラザーズのシリーズをメインに進め、オリジナルの練習レシピ集を発行して家での練習習慣定着に取り組んでいます。バイエルは初見演奏の訓練に最適ですが、私は教本としては使用しません。
黒河好子先生著のメソードは画期的で、まずトレーニングによりピアノを弾くための体をつくり、「できる」実感を味わいながらピアノを学習するもので、「さぷりキッズ」や「ピアノを弾くからだ~指のトレーニング編~」などを用い、ピアノを弾くための必要な筋力を意識し、実に効率よくメカニックを鍛えます。
小さい子どもにピアノを教えるとき、「ピアノに向かうための体作り(手のフォーム含む)」と「読譜」は同時進行ではなく、分離するほうが確実な学習成果と時短を期待できるはず、と考えていたときに発売された「さぷりキッズ」!!さぷりキッズとともにピアノをはじめたSちゃんは、4ヶ月にしてすでにとてもきれいな手のフォームが定着しつつあります。他にも黒河先生のメソードでトレーニングをつんでいる生徒さんは、様々な奏法を習得してクリアで色彩豊かな音質を手に入れています。
さぷりキッズは、愛知県立芸術大学在任中に私が担当していた講義「ピアノ指導法」で教科書に指定しました。
さぷりキッズ1終盤からさぷり2のレガート奏法が出てくる頃の併用曲集として、ピアノコスモスシューレ1がベストマッチ、ゆっくりとていねいに一本ずつピアノを弾く指を作っていきます。コスモスシューレは、「左は伴奏」という役割とせずに、メロディ1声を右左で分解して演奏するところがいいです。
YAMAHAから出版されている「なかよしピアノ」は、こどもが好きな曲が沢山あり、イラストも抜群でさすがYAMAHA! 伴奏のアレンジが絶妙で、こどもは導入時から貴重な音楽経験ができるようになっています。
小学生には、チェコのピアノ教育者Janzurovaが編纂した教本、Nova klavirni skola1-4を使用することもあります。Janzurova教授はチェコの伝説的なピアノ教師で、沢山のピアニストを育て、小さい子供でも芸術的に作品を演奏するよう指導されました。私が以前プラハで勤めていたプラハ市立音楽学校で教鞭をとっていらっしゃいましたが、お亡くなりになり、現在でもその素晴ら しいメソードは後進の指導者によって敬意を持って受け継がれています。しかしながらチェコ語で書かれていて、チェコの童謡が多いため日本の子供が使用するには工夫が必要です。
この教材では「空間に放つ音」への意識と感性を育て、音程~和音~和声という流れで和声感を養います。音階、ダイナミクス、フレージング、ペダルなどは後付けではなく、初期より体系的に学べるように考えられていること、様々な国や時代の魅力的な作品が厳選されていることが特徴です。
Q3:出張レッスンはしてもらえるの?
時間帯や曜日、場所にも寄りますが、対応できる場合もあります。
お問い合わせください。
Q4:どこの教室がいいのかわからず迷ってます・・
どんな人も初めてのときは迷います、ご安心ください。自宅の近くであることを優先したい方、指導方針を優先したい方、目標にあわせて先生を決めたい方、色々いらしゃいます。まずはレッスンの見学にいらっしゃることをお勧めします。お話を聞かせていただいて、もし他のお教室の先生がいいのではないかと判断した場合は、ご希望にあった先生をご紹介いたします。
Q5:コンクールを受けられますか?
コンクールの参加は、ピアノへのモチベーションの維持、徹底的に取り組んで仕上げたり成し遂げる力の育成、舞台での強い精神力などを身につけるのに適しています。生徒一人ひとりの現況や今後の目標などを保護者の方と相談しながら、出場するかどうか決めます。一度やると決めたからには優秀な成績を残せるよう妥協せずベストを尽くします。
しかしながら副作用もあり、コンクールがないと練習する気にならないとか、ピアノが勝敗と直結してしまうのでは本末転倒です。また、コンクール対策のために練習時間が膨大になって、生活そのものや子供の生きている世界がピアノだけになってしまうのも考え物です。人間らしい感覚や感性をもってはじめて人の心の琴線に触れる演奏ができるのです。近所の公園で友達と遊んだり、家でお母さんのお手伝いをしたりして育つことも、とても大切です。偏らないようにバランスをうまく図りながらトライしていくことが重要です。
最近の様々なコンクールは予選から最高の音響を持つホールで行われるため、こどもたちが小さなピアニストとしてホールで演奏できる絶好の機会です。コンクール課題曲だけに集中することはなく、他の曲もバランスよくレッスンしますので、コンクールによって他の曲のお勉強やエクササイズなどが中断することのないようにしています。