モティヴィ ~コントラバスのためのソロ・デュオ集~
MOTIVY / Toshinobu Sakakibara Solo & Duo
works for Contrabass
◆収録曲
01.クヌート・ギュトラー:グリーンスリーブスによる変奏曲
02.クロード・ドビュッシー:シランクス
萩京子/ダンス・オブ・アコルダンス・アンド・ディスコルダンス
03. I
04. II
05. III
06.エミール・タバコフ/モティヴィ
ジャン・バリエール/ソナタ ト長調
07.アンダンテ
08.アダージョ
09.プレスト ベルンハルト・ロンベルク/ソナタ 変ホ長調
10.アレグロ
11.アンダンテ
12.アレグレット
出演/榊原利修(cb)、本橋裕(vc)(7-9)、高柳安佐子(cb)(10-12)
録音 : 2012年9月 名古屋市熱田文化小劇場ホール
発売日 : 2013年4月20日
¥3,500(税込)
※送料無料
榊原利修の2枚目のCDです。無伴奏のコントラバス作品を中心に構成されています。
1、3~5、6 ---コントラバスのオリジナル作品
2 ---無伴奏フルートの作品
エタンデュ、アマゾン、タワーレコード、HMVでも取り扱い中です。
本CD収録曲コントラバスソロのための作品 萩京子作曲『DANCE OF ACCORDANCE and DISCORDANCE』 について大変ありがたいことに、萩先生ご本人による作品の解説を頂きました。
DANCE OF ACCORDANCE and DISCORDANCE ~コントラバスソロのための~ /萩京子
2001年10月1日、東京オペラシティ・リサイタルホールでの「緋国民楽派第10回作品演奏会」において、溝入敬三氏の演奏により初演された。 タイトルは「調和と不調和」、あるいは「一致と不一致」と言った意味だが、実はアコーディオンとコントラバスの二重奏曲を作曲しようと思って考えついたタイトルだった。 アコーディオンの語頭である「accor…」と「dance」が合体している「accordance」(調和)という言葉に刺激を受けたことが発想の出発点だった。 アコーディオンとコントラバスの二重奏は、5年後の「DANCE OF ACCORDANCE and DISCORDANCEⅡ」で実現させることができたが、この第一作は、コントラバスという大型の楽器と格闘し戯れるコントラバス奏者へのオマージュ的な作品となった。 3つの楽章にわかれている。ⅠとⅢはよく似た音型で始まるが、Ⅲの後半はまったく別な景色のなかへ入って行き、曲は終わる。 どの曲もふたつの音楽的な要素(例えば低音と高音、飛ぶ音と繋がる音、整うリズムと崩れるリズム)などを提示しているものの、有機的に発展していくことはない。楽器と対話し、苦心し、楽しみ、踊り、考え込み、どこかへ行き、立ち止まり、消えて行く。 今回、榊原利修さんがソロ・チューニングで録音されると聞き、どのように聞こえるかとても楽しみだった。5月にリハーサルを聞かせていただき、曲がより明るくなり若返ったような印象をもった。 常に音楽の低音部を支えるコントラバスという楽器が、ソロ演奏で自由に羽ばたく機会が今後より一層増えて行くことを願っている。榊原さんのこのCDは、その一翼を担うにちがいない。