お正月休みに映画「シャッターアイランド」のDVDをみました。
この映画には、私とプラジャークSQの演奏によるマーラー作曲ピアノ四重奏曲が採用されていて、ディカプリオの台詞にも曲名がでてきます。映画の中で2度私達の演奏が流れ、そして映画のエンディングで、この曲が現代風にアレンジされたものが使われていました。この映画のテーマ音楽といっても過言ではなく、監督はこの曲にとても強い思いがあるのだろうな、と感じました。
自分のピアノの演奏が映画から流れるというのは、初めての経験で嬉しいものですが、そんな気持ちに浸る間もなく、見始めたらサスペンスにぐいぐい引き込まれて、映画にのめりこんでしまいました。
サスペンスなのであえてここで物語のあらすじに触れることは避けたいと思いますが、悲しいシーンや目を覆いたくなる場面もあり、見終わったときはかなり重くて苦しい感じで押しつぶされるようでした。現実と妄想が入り混じり、映画が終わりに近づくと何が現実なのかわからなくなり混乱してしまいます。これがまさにこの映画の監督スコセッシュの手法で、つまりどうとらえるかは見る人にゆだね、監督が結論をだすものではない、何日かたってみると見方を変えて謎解きをしながらもう一度みてみたいと思わせる大作です。実に見ごたえのある映画です。
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