まだチェコが共産主義だった時代にチェコに留学したパイオニアです。帰国後はヴァイオリン奏者として第一線で活躍し、名古屋フィルコンサートミストレス、愛知県立芸術大学講師を経て、現在は菊里高校講師をつとめていらっしゃいます。非常に多くの優秀な弦楽器奏者を育てています。
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名古屋市立菊里高等学校音楽科をへて東京藝術大学卒業、同大学院修了。
西崎信二、中村泉、井上武雄の各氏に師事。更に藝大客員教授として着任した、マリエ・ホロウニョヴァ先生(プラハ音楽アカデミー教授)の門下生となり、セヴシック(シェフチーク)その他の教本を通して脱力による右手のボウイングの基礎、左手の運指法の基礎と、体を解剖学的に分析して合理的に使う音楽的な奏法のしくみを教わり、衝撃を受ける。同大学院を修了するまでの2年半の間、同先生に師事し、さらに恩師を頼ってプラハ音楽アカデミー専攻科に3年間留学し、同先生に師事すると共に室内楽をコステツキー先生(スメタナ弦楽四重奏団)に師事する。その後、米国ボールステイト大学に1年間留学し助手も務める。
帰国後、名古屋フィルハーモニー交響楽団に入団し、森正、外山雄三氏らのもとで
13年間、コンサートマスターを務める。その間、名フィルとのコンチェルト共演の他、リサイタル、室内楽などの演奏活動を行う。また、国際交流基金の派遣によりラオス、ヴェトナムに演奏旅行、民間大使としての役目を果す。
2003年まで愛知県立芸術大学非常勤講師。2007年門下生の高校生、大学生を連れてチェコに赴き、プラハでジョイントリサイタルを開くとともに、チェコフィルメンバーらとも共演する。
日本弦楽指導者協会主催の公開講座で「ボウイングの基礎について…チェコの奏法から」と題して講演を開いて好評を博し、恩師ホロウニョヴァ先生から教わったすばらしい奏法を後輩に伝えようと奮闘している。
現在、菊里高等学校音楽科非常勤講師として、後進の指導に当たっている。また客演コンサートマスター、室内楽などの演奏活動を行い、各種音楽コンクールの審査員も務めている。日本弦楽指導者協会会員。